こんにちは、個人投資家の everfree です!
今回は米国ETFでも ’超’ 高配当のQYLDを保有するメリットを記載します。
私が保有しているの中でも最も高配当なETFです。
最初に結論です。メリットは以下2点です。
①利回りが異常に高い
②毎月配当
このETFは、超高配当ゆえにクセが強いですが、高配当ガチ勢の方の参考になれば幸いです。
また、私の投資成績と合わせて、QYLD長期保有のために必須のテクニックも記載しますので、QYLD購入を検討されている方の参考になると思います。
それでは、深堀りします。
QYLDとは?
QYLDを簡単に説明します。
グローバルX社の投資商品で純資産額は約80億ドル(約1.2兆円)です。
「カバード・コール戦略」で利益を生み出します。
「カバード・コール戦略」を簡単に説明すると、特定の資産を保有しつつ、その保有資産を買う権利(=コール・オプション)を、売却する投資戦力です。QYLDの場合は、「特定の資産」がナスダック100指数の株式です。
「買う権利」(=コールオプション)について、簡単な例を挙げます。
1カ月後に旅費20万円の旅行を計画しますが、雨だと行く価値がない場所とします。
今予約して、仮に雨ならキャンセルしますが、その場合は20万円が戻ってこない。この時に、旅行に行く「権利」を1万円で購入できるとしたら、キャンセルの場合、権利を放棄するだけなので、損失は1万円のみで済む。天候がよければそのまま旅行へ行くが、総額は21万円になる。運用元としては、この差額1万円(=21万円-20万円)が利益となる。
通常の株式からの配当金では、その企業から出る配当金を投資家が受け取る形ですが、QYLDの分配金源は「コールオプション」を売却して得られる利益です。これが、通常の株式との一番の違いです。
長くなるので、当記事ではこれ以上の説明は省略します。有名な投資戦力のため、詳細が気になる方は、他サイトでも結構情報で出てきます。
メリット①:利回りが異常に高い
直近の分配利回りは、税引き前で12.2%です。
米国高配当ETFの御三家、SPYD、VYM、HDVの内、最も利回りが高いSPYDでも、いい時期で、利回りは4%台です。QYLDは、その約3倍です。
このような超高配当が成立する理由は、通常の株式ETFとは、そもそもの運用が違う商品のためです。
大事なことなので繰り返します。通常の株式配当金ではその企業から出る配当金を投資家が受け取る形ですが、QYLDの分配金源は「コールオプション」売却による利益になります。
運用方法が違うゆえに、カバード・コール戦力を取っているQYLDには、大きく2つのデメリットもあります。
デメリット1:長期的に見ると株価は右肩下がりで増配の期待はできない。
デメリット2:経費率が0.6%と高め。
私は、この2つのデメリットと、超高配当な利回りのバランスを考えた結果、QYLDを投資対象としました。
メリット②:毎月配当
QYLDの分配ペースは毎月です。
米国高配当ETF御三家(SPYD,VYM,HDV)の分配ペースは、4回/年です。
まず、毎月まとまった入金が必要な方のメリットになるかと思います。
私としては、毎月入金されることで、その都度、テンションが上がります。
また、株価が下がった時に分配金が出ることが、心の支えになり、長期保有継続に繋がります。私は2022年初からQYLDを購入開始しました。2022年の株価下落時には、特にこの配当金の重要性に気付かされました。仮に、配当金が全くでないETFを持っていて、株価が下がり続けていたら、不安でたまらず売却したかもしれません。
このような心理状況な変化は、実際に投資して実相場を体験してみないと分かりません。私は、22年のQYLD下落を経験して、やはり高配当ETFをメインで運用していくことが性に合っていると考えるようになりました。
QYLDの成績
私のQYLDの運用成績です。
【総投入金額】677万円 → 【評価金額】833万円 (+156万円)
【配当金(税引前)】833万円 × 12.2%/年 = 102万円 /年
2022年初から購入開始し、現時点(23年8月)の評価金額と、直近利回りから計算した配当金です。ちなみに、配当金は全部は再投資しています。
また、2022年の株価下落時には「損出し」をして、還付された金額全額を同じQYLDに投資しました。カバードコールETFを長期保有する際には、この「損出し」という合法的節税テクニックが必須と考えています。(長くなるので、損出しの詳細説明はまたの機会とします。)
QYLDはドル建てのため為替影響も受けます。あくまで現時点での日本円換算の成績ですが、実績値として参考にしていただければと。
まとめ
今回は米国ETFでも超高配当のQYLDを保有するメリットを記載しました。
①利回りが異常に高い
②毎月配当
QYLDはクセのあるETFなので、高配当ガチ勢向けと考えています。
賛否両論ありますが、上昇相場ではQQQ等の通常インデックスETFの方がリターンは高いので、資産形成期は、インデックスを持つべきという意見が一般的と思います。私は、それも分かった上で、超高配当の魅力からQYLDを長期保有する予定です。
ただし、QYLDを主軸にすることはないです。
過去記事で記載したSPYD・VYM、他のETFと合わせて運用していきます。SPYD・VYMは新NISAの成長枠対象銘柄です。
QYLDの投資対象は成長銘柄のナスダック100です。特に、ディフェンシブな大型銘柄中心のVYMと相反するセクターになるので、VYMとの相性がいいと私は考えています。これも2022年の株価推移で身をもって体験した内容です。
今回は以上です。
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